中古マンションを買ったあとに「失敗した!」と感じる人がいます。後悔しないためには、事前にリスクを知り、しっかり準備することが大切です。この記事では、中古マンションを買うときによくある失敗と、その防ぎ方をわかりやすく解説します。
修繕積立金が上がることがある
マンションの修理費用をためるために、毎月「修繕積立金」を支払います。でも、あとから急に値上げされることがあります。これは、建物が古くなり修理が必要になると、お金が足りなくなるためです。
修繕積立金が増えると、家計の負担が大きくなります。場合によっては、修理が遅れて建物の状態が悪くなることもあります。
防ぐ方法
- 過去の修繕履歴やこれからの修理計画をチェックする
- 住民が積み立てているお金の状況を管理組合に確認する
- 他の似たマンションと比べて、積立金が高すぎないか調べる
- 住民総会の議事録を読んで、将来の計画が変わる可能性がないか確認する
住みにくい場所を選んでしまう
「駅が近い」「お店がたくさんある」といった理由だけでマンションを買うと、騒音や治安の問題で後悔することがあります。また、住み始めたあとで、周りの環境が変わることもあります。
たとえば、静かだった場所に大きなショッピングモールや道路ができると、騒音や混雑が増えることがあります。
防ぐ方法
- 昼と夜、平日と休日に現地を見に行く
- 近所の人の評判や口コミをチェックする
- 駅やバス停まで実際に歩いてみる
- 市役所で将来の開発計画を調べる
マンションの管理が悪いと住みにくい
マンションの管理がしっかりしていないと、共用スペースが汚れたり、修理が遅れたりします。その結果、住み心地が悪くなり、マンションの価値も下がります。
管理会社の対応が悪いと、住民同士のトラブルも増えることがあります。
防ぐ方法
- エントランスやゴミ置き場がきれいか確認する
- 管理人の勤務時間や管理会社の対応をチェックする
- 管理組合の活動がしっかりしているか確認する
買ったあとで価値が下がりすぎる
中古マンションは新築よりも価値が下がるのが早いです。特に、立地が悪かったり、管理がずさんだったりすると、買ったときよりもずっと安くしか売れなくなることがあります。
また、近くに新築マンションが次々とできると、中古マンションの人気が下がり、売りづらくなることもあります。
防ぐ方法
- 周辺のマンションの売却価格を調べる
- 将来の開発計画を確認し、価値が下がりそうか考える
- 購入前に「売るときにいくらになるか」をシミュレーションする
- 近くの新築マンションの数や価格を調べる
リノベーション済みでもトラブルがある
リノベーション(大規模なリフォーム)済みのマンションは、見た目がきれいで魅力的ですが、見えない部分に問題があることがあります。
たとえば、壁や床は新しくても、水道管や電気設備が古いままだと、住み始めてすぐに修理が必要になることがあります。また、リノベーションの工事が雑で、すぐに不具合が出ることもあります。
防ぐ方法
- どんなリノベーションがされたのか、詳しく確認する
- 施工した会社に直接問い合わせてみる
- 専門家に同行してもらい、隠れた問題がないかチェックする
- リノベーションの保証があるか確認する
隣人トラブルで悩まされることも
中古マンションでは、すでに住んでいる人がいるため、隣人との相性も重要です。騒音やマナー違反などの問題があると、毎日の生活がストレスになります。
管理組合が機能していないと、トラブルが解決されにくく、住み心地が悪くなることもあります。
防ぐ方法
- 昼と夜、平日と休日に訪れて周りの様子をチェックする
- 管理会社や近所の人に、住民層やトラブルの有無を聞く
- できれば、賃貸としてしばらく住んでみる
- 住民の口コミサイトやSNSの評判を調べる
まとめ
中古マンションは新築よりも安く買えるメリットがありますが、事前にしっかり調べないと、あとで後悔することが多いです。
買う前に「修繕積立金の状況」「管理状態」「周辺環境」「資産価値の変動」などをしっかりチェックし、慎重に判断しましょう。
また、契約のときは、重要事項説明書をしっかり読み、疑問点があれば不動産会社に質問することが大切です。
さらに、購入後も定期的にマンションの管理状況や近所の様子を確認し、問題があれば早めに対策を取ることで、快適な生活を続けられます。